
BEAT!!!


渋谷宮下パーク、CDショップ前に展示
ヘッドフォンをつけてリズムを刻む少女と、アンプの上で同じように体を揺らすラット。このイラストは、種を超えた音楽の普遍性を表現している。
これまで音楽のビートに合わせて体を動かす能力は、人間特有のものだと考えられてきた。しかし最新の研究で、ラットもまた人間と同じように音楽のリズムを感じ取り、それに同調できることが明らかになった。
特筆すべき点としてラットは、人間と同じ120から140ビート/分(BPM)のテンポに最も敏感に反応したことだ。人間もラットも、それぞれ体の大きさや動きの速さは全く違う。しかし、好むリズムが同じだとすれば、これは体の特徴ではなく、脳の仕組みが決めている可能性がある。研究者たちは、この能力が人間もラットも、そしておそらく他の動物も共通して持っているのではないかと推測しているのである。この考え方は、音楽を楽しむ能力が、私たちが思っていたよりもずっと多くの生き物に共通している可能性を示唆している。つまり、音楽を感じる喜びは、生命の深いところで共有されているのかもしれないのだ。
この発見は、音楽への反応が種を超えて共有される可能性を示唆し、音楽やダンスの起源という壮大なテーマへの想像をふくらませる。
一見キャッチーな研究であるが、同じリズムを共有するラットに、生命の根源的なつながりを感じてしまう。日常のBGMや音楽フェスなど、私たちの音楽体験に新たな視点をもたらすとともに、人間と動物のコミュニケーションの可能性を広げる。渋谷のクラブやライブハウス、爆音の中、暗闇に潜む野生のラットたちのノリを想像してしまう。
Inspired by
- Ito, Y et al. (2022). Spontaneous beat synchronization in rats: Neural dynamics and motor entrainment. Sci. Adv. Vol 8,